そこかしこから きこえてくる、
きかいの おと。
はりのやまのように ならんだ、
えんとつからは、
たくさんの けむりが そらへと むかいます。
ここは、おおきな きかいじかけの まち。
ロボットと にんげんが
なかよく くらす すがたに、
エアは、きもちの たかぶりを おさえられないのでした。
みちを あるいていると、
おいしそうな においが してきました。
その においに さそわれるように、
エアは ちいさな レストランに はいっていきます。
ガシャン
ガシャン
ガガ...ガ...チン!
ロボットの コックさんが、
ごちそうを つくっています。
エアも、さっそく
ウェイトレスの ロボットに、
ハンバーグを ちゅうもんしました。
あたりを みわたします。
たくさんの ロボットが、
レストランじゅうを かけまわっています。
ちゅうぼうの おくのほうで、
おとこのひとが、ロボットの てんけんをしています。
このレストランでも、
みんな なかよく しごとをしているんだ。
エアの きもちが、とても あたたかくなったのは、
はこばれてきた、ハンバーグだけの せいでは
ありませんでした。
おみせを でた、エア。
あしを けがした ひとを、
たすけるロボットに あいさつをします。
むこうからは、ロボットが えんそうする
ピアノの おと と、
すてきな おんなのひとの うたごえが
きこえてきました。
ほんとうに。
ほんとうに、すてきな まちだわ。
エアは、こころから よろこびを かんじました。
そのときです。
とつぜん、ものすごい おとがして、
おおきな くるまが、どうろを こえて、
ほどうに はいってくるでは ありませんか。
にげだす、たくさんの ひとたち。
いくつかの ロボットは、
くるまを とめようと、ひっしに なります。
その ロボットたちに、
とりおさえられる おおきな くるま。
そこから でてきた ロボットは、
あたりかまわず、わめき ちらします。
モウ イヤダ
モウ イヤダ
コンナ シゴト シタクナイ
タスケテ タスケテヨ...
まっかになった ロボットの かお。
どうやら、オーバーヒート しているようです。
みんな どうしていいのか わからず、
ただ だまって いました。
すっと ロボットのまえに、
つめたいタオルが さしだされました。
しずかに ほほえむ、エアの すがたが ありました。
ロボットに、タオルを てわたすと、
キッと てつで できた、
はしらの かげを にらみます。
そこにいた にんげん。
それは、このロボットの メカニックでした。
このまちが えらんだ、
ロボットを かんりする ひとです。
ロボットが いかりくるって、
にんげんを おそったのでしょうか?
ロボットの システムが おかしくて、
オーバーヒート したのでしょうか?
それは、ちがいます。
やりたくないことを やらせて。
それを いやだとも いわせない。
そんな メカニックに もんだいが あるのです。
ロボットの めから、なみだが あふれました。
まちに、また へいわが もどりました。
だれも けがをしたひとは いません。
「ほんとうに わるいのは、べつに あるのに」
あぶらくさい かぜが、
まちのなかを つつみこんでいきます。
あの レストランで、コーヒーを のもう。
エアは、しずかに あるきだすのでした。
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